MANPUKU HAPPY DAY

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我が家の愛犬「まんぷく」は、ミニチュアダックスの女の子。やんちゃ盛りの2歳です。まんぷくのための手作りごはんレシピを中心に、日々の出来事を綴ります。訓練所でのトレーニング経験あり。

【飼い主トレーニング⑤】かあちゃんの苦悩(2020.1.30)

いよいよ大詰め。でも苦悩するかあちゃん

こんにちは。まんぷくのかあちゃんです。
2月に入りましたね。
まんぷくの帰宅日も決まり、訓練所でのトレーニングも大詰めを迎えています。
ところがここへきて、今一つ調子が上がっていかず・・・今日はその辺のことを書いてみたいと思います。

初めてまんぷくと訓練所の外へ

先日は訓練所の外にかあちゃんが単独でまんぷくを連れ出し、店や公園に行ってみる・・というのをやってきました。
「(犬OKのところだったら)自由にどこへでも行ってらっしゃい」と言われて出かけてみたものの・・いきなりホームセンターのカートに載せて店内を歩くとか、公園へ行くなどということは恐ろしくてできないかあちゃん。

迷った挙句、大きなホームセンターの一角に車を停め(すいません)、その周りの遊歩道を歩くという、きわめて無難なコースを選択。
おとなしくついてくるまんぷく。

少し前なら発狂したように吠えまくったであろう選挙カーや、道端でスピーチしている市議のおっさん、通りすがりのチャリ、幼稚園の送迎バス・・・これらにピクリとも反応せず、我の世界に入り込んだような顔で黙々と歩くまんぷく。あまりに異様で心配になるくらいだ。

かといってつまらないわけでもなさそうで・・・目が合うとニコッと笑ってくれて(いるように見えた)。

20分ほど歩いたところで広大な空き地にたどり着いた。土手みたいに、なだらかな坂を下るようになっている。
おりたところはサッカーグラウンドっぽいけれど、平日なので誰もいない。

ベンチもあったので、そこで休むことに。
かあちゃんがベンチに座り、その足元にまんぷくを座らせる。

「フセ」と言うと、まんぷくはいつものように腹を上にしてゴロンと横になり、ウトウトし始めた。

眠かったんかーい!!!(笑)

そして無事に散歩終了。
思いのほかまんぷくが良い子なので、戻ってスグ先生に「まんぷく、良い子でした!!」と、ホクホク顔で報告したかあちゃん。
「よかったわねぇ~~。もう外を歩くのも安心かもね」と先生も喜んでくれました。

しかしそれも束の間だった。


急に噛み合わなくなる

翌日も課外授業。
今度は訓練士さん同行で、犬OKの広大な公園に行ったんですが・・・何かか噛み合わず、前日のようにうまくいかない。
まんぷくの態度が、悪くもないけれど良いともいえない妙な感じで・・・動揺を隠せないかあちゃん。
訓練士さんも微妙な表情でまんぷくの動きをジッと見つめている。

ついには「今日は身が入ってないですねぇ」と訓練士さんに見抜かれてしまい・・・
「何だろうなぁ、原因はよく分からないけれど、今日は最初から歯車がかみ合わないというか・・・心の底からの気合いが湧いてこないんです」と白状する。

「うーん。このまま、まんぷくを自宅に帰すのは心配ですねぇ。多分、ソッコーで元の暴れん坊に戻っちゃうよ」という話になり、焦る。

「とにかくアナタの気迫がゼンゼン足りない」という訓練士さんと、
「ビックリするほど気合いが湧いてこない」と訴えるかあちゃん。
「さみぃから帰ろうよ」と、他人事みたいな顔をして地面に寝そべるまんぷく(笑)。

これ以上やっても今日はダメだと判断されたようで、つめた~~~~い空っ風に吹かれながら、ベンチでしばらく訓練士さんと話をすることに。

スランプか

自宅に帰る日が決まり、こういう状態に陥る飼い主さんて、意外といるようで。。
要は無意識のうちにプレッシャーを感じて緊張してるんですよね。

正直まんぷくの帰宅日が決まってから、飛びあがりたいほど嬉しい反面、不安で不安で仕方ありません。
それを正直に伝え、「上手くやっていく自信がありません・・・」と本音を言いました。

まんぷくを預けて数カ月。
今やまんぷくの性格のみならず、飼い主の性格もよく把握している訓練士さん。
「あー、またこの人の考え癖が始まったわ」と笑いつつ、わたしの話を聞く態勢を取ってくれました。
それをきっかけに、グダグダととりとめなく自分の思いを話し始めたら、止まらなくなった。


わたしは、まんぷくの幼稚園時代のことがトラウマ?みたいになっているのです。

一度何かの拍子にまんぷくの野性が目を覚ますと、手が付けられなくて何をしてもダメだった・・・・

そういうときは幼稚園の訓練士に習った通りに強く叱りました。

でもこれ以上できないってくらい強く叱っても、まんぷくはわたしのことをド無視して・・・

あの時だって限界マックスまで、怒りのボルテージを上げてたのに、ダメだった・・・あれ以上強くは叱れないです・・・

どれほど強くまんぷくを叱っても届かなかった。万策尽きた、という感じを何度も味わった。

なのに訓練士さんが登場すると、まんぷくはあっという間に優等生に戻っておとなしくなって・・・あの時の無力感が忘れられない・・・

このまま家に帰ってきても、また同じことの繰り返しになるんじゃ・・・

まんぷくは幼少の頃から、常にそばにプロの訓練士がいた。周りの大人が偉大すぎたんです。飼い主として、とても同じようにはできないです・・・技術もないし・・・

ブツブツゴチャゴチャ、思いを吐露するかあちゃん。
うんうん。わかるわよ、わかるわよ・・・と聞いてくれる訓練士さん。

しかし訓練士さんはやはり訓練士さんである!
共感しつつも、愚痴を聞くだけで終わらなかった。

「何度も言ってるけど、技術に頼る気持ちを捨ててほしいですよね。
効果的に怒る技術なんて無いと思うべき。犬を動かすのは、人間が持つ気迫でしかないのよ。」

そしてわたしは何でも考えすぎなんだと指摘される。すぐ考え込んでしまうと(そしてそれは当たってる!)。
叱っているときでも何でも、まんぷくの行動の意味とか心の構造とか、そんなのばっかし考えてクールダウンしてしまって。
肝心の気迫が上手く表現されなくなるんです。
そして、まんぷくはそれをよく知っているというのだ!

最後の教えとばかりに畳みかけてくる訓練士さん。
「何で犬が訓練士の言うことは瞬時に聞くのに、飼い主さんの言うことは聞かないか。教えましょう。
単に気迫が足りないからです。まんぷくに、飼い主さんの気迫がまったく届かず、ナメられてるんです。そんだけ

かあちゃん「いやでも、これ以上できないってくらい、声を枯らして怒ってますって。あんだけ怒ってもダメだったと思うと、もうどうしたらよいか・・・」
と、泣きそうになりながら訴えるかあちゃん。

訓練士さん「まんぷくから見た時に、怒ってるように見えないんでしょ。自分では怒ってるつもりでも、”いい子にしてよ~~”って懇願してるだけになってる飼い主さん、多いですよ。懇願なんて怖くないでしょ」

かあちゃん「そんなの犬にわかりますか?見分けられる?!」

訓練士さん「わかりますよ。犬は飼い主さんの内面まで見抜いてますよ。言葉が使えない分、そういう部分が長けているのかもしれない。
特にまんぷくはそのあたりの感度がすごく高いからね?よく見てますよ、飼い主さんのこと。まんぷくもあなたの性格も知り尽くして、学習してますね」

いいからツベコベ言わずに、心の底から覚悟を決めて、まんぷくに自分のことを認めさせなさい。
そのうえで、まんぷくを家に迎えなさい!とゲキを飛ばされ、「ムリっす。無理無理・・・」とうなだれるかあちゃん(意外と打たれ弱い)。

「まんぷくに強力に怒りまくって、虐待を疑われて通報されたらどうしよう!最近スグ虐待虐待騒ぐ人がいるじゃないですか。かわいそうって!」

・・・などと問答を繰り返し、結局寒空の下、訓練士さんと2時間近く一緒にいて(まんぷくは昼寝)、納得いくまで話をして(つくづく訓練士さんて大変な職業だと思う・・)、疑問点をすべて解消し、幾らかメンタルを持ち直したかあちゃん。

自分の考え癖は小さい頃からの趣味みたいなものなので、完全に捨てることはできないけれど、金輪際まんぷくの前で考え込む姿を見せない!ということを決め、その日のトレーニングを終えました。
案外この策に、前向きになれたかあちゃん。確かにやってみる価値はありそうだ、と。

犬に対して、考え込んでいる顔を見せないようにするって・・・その程度で何か変わるの?と思う気持ちもありますが、とにかく何でもやってみなくては。
「その程度のこと」とはいえ、わたしみたいに朝から晩まで埒もなく考えごとにふけっている人間にとっては、大きな意識変革が求められる。
かなり意識して気をつけないと、わたしは本当に考え込んで手が止まってしまうので。。
週に2回くらいしか会わない訓練士さんでさえ、「ホントに考え込むのが好きね。訓練中もしょっちゅう考え込んで手が止まる」と言うくらいですから・・・。

めんどくせー女なんだよ、わたしは!

伝わらない怒り

まんぷくが悪さをして、「コラーッ!」っと叱る。
だいたいまんぷくはド無視する。
さらにイタズラし始める。
「オ”ラァーー!!!」と言いながら、怒って追い回す。
遊んでもらってると思い、「へっへ~~ん♪ ここまでおいで、ベロベロベー」とおちょくるまんぷく。
ここまでくると、だいたいわたしは「何で言うことを聞いてくれないの・・・」とうなだれ、「あれ、こういうときは先生にどうしろって言われていたんだっけ?」と考えはじめ、動きが止まり、顔からも怒気がなくなってしまう。
そして「もうやめてよ~。静かにしなさい」と懇願し始める。

この繰り返しが、まんぷくに「怒っても長続きしない人間。ヨユー♪」と思わせる大きな要因になっていたというのだ。
しかも我々飼い主は、常にプロの訓練士たちと比較されてきたわけですからねぇ。。まんぷくの目に、余計甘い人間に映っていたに違いない。。。

「まんぷくの前で考え込みそうになったら、まんぷくの前からいったん離れてトイレにでも飛び込みなさい。
絶対に、弱い顔を見せない。強い顔をして、全面で気迫を表現する。1ヵ月でもいいから、完全にやり通してみること。おそらく結果はかなり変わるでしょう。たぶん幼稚園時代に上手くいかなかった理由は、これができていなかったからでしょう。技術的な問題じゃなく、内面の問題

訓練士さんに諭され、膝を打ちたい気持ちになるかあちゃん。
ずっと知りたかった、まんぷくに対する「叱り」が上手く機能しない理由。
ナメられてる、バカにされている、言うこときかない。でも暴力は振るいたくない。じゃあどうしたらいい!?
ずっと長い間考え続けてもわからなかったこと。
数カ月の付き合いのなかで、上手くできなかった理由を訓練士さんが見つけてくれた。

まだ腑に落ちない

それでも何か、腑に落ちない部分も・・・(本当に面倒な女ね)。

というのも・・・
公園やホームセンター・・・身近な街や店で見かけるダックスって、みんなすごく大人しいんですよね。

こないだなんて、頭に赤いリボンを付けたダックスちゃんが、キティーか何かのブランケットでくるまれ、飼い主らしき女性に「お~、よちよちよち~♡」と言われている気色悪い ほほえましい光景を見た。
ダックスも嫌がるどころか、うっとりした顔で飼い主を見つめ・・・ますます愛おしいのか、「いい子でしゅねぇ♡」と可愛がる飼い主さん。

いいトシした大人が人前で「でしゅね~」とか言うなや。。。と思いつつも、内心、

「なぜ・・・なぜ・・・なぜ同じダックスでもこんなに違うの」
と動揺が止まらなくなるかあちゃん。

イヤ別に、わたしもまんぷくをキャラ物の毛布で包んで「いい子いい子」がしたいわけではないですよ。
だいたいまんぷくはそんなのに大人しく包まれるようなタマじゃないし。

本当に、すごいんですよ・・・落ち着きのなさと、尽きぬ好奇心と、気性の荒さが。。。
これらが三位一体となったとき、あの小さい体から信じられないほどのパワーが漲り、家じゅうの物がなぎ倒されていくのです。

訓練士さんに、「ナメられないよう常に気迫を出してっていうけど、街で見かけるダックスの飼い主さんたちって、みんな優しいよ?
”暴れたらタダじゃおかねぇぞ!” みたいな気迫を漲らせてたりしないですよね?ほわ~~んとしてて穏やか。
なのに、上手くいってるように見える。犬も暴れだしたりしないし。
店内で一緒に買い物したり、カフェに行ったりしてうらやましい・・・わたし、ダックスってそういう風に飼える犬だと思ってたんですよ。実家にいたダックスも呑気だったし」と言うと、

「まんぷくは、特別に強い犬だからね。穏やかに飼えるような状態に達するまでは、かなり訓練しないと。歳をとっても治らない」とアッサリ言われてしまった。

気質。
これはもう生まれつきのもので、ある程度はトレーニングでコントロールできるけれど、生来の気質は基本的に生涯変わらないんだそう。
人間もそうだしねぇ~。
「まんぷくは、ものすごく強靭なメンタルの持ち主ですよ。知らなかった? それも半端な強さじゃないです。体のサイズだけを見ると、ホント可愛いんだけどね。
闘争的で、野性的。自分が上に立ちたい気持ちも強いし、認めない相手は絶対に認めない」と先生。

「非常に打たれ強いから、怒るときも普通のダックスを叱る数倍のエネルギーがいる。それくらいしないと、この犬には届かない。昔はこういうダックスが多かったんだけどねぇーーー。最近のダックスは優しいから、まんぷくが逆に珍しく見えてしまうね。ちょっとクラシックなタイプというか、昔ながらの猟犬らしいダックス。減ってきてるんですよ、まんぷくみたいなタイプ。」

お・・・おぅ・・・
そうだったのか・・・・だから近所で見かける他のダックスより荒く見えて、まんぷくがもつ野性味、狂暴性に面食らってしまうのか。。

そしてこの話を聞きながら、やっと自分の本音を見つけた気持ちになるかあちゃん。

要は、「よしよしよし~~♡」と言われて腹を見せている穏やかなダックスと、優しい飼い主さんたちが多い今の世の中で、
自分だけが突出して厳しく、「オ”ラァーーー!!」と狂気じみた気迫を漲らせ、常にまんぷくに対して臨戦態勢でいなければならないことに、納得がいってなかったんだろうなぁ。
「なぜわたしだけが!」みたく思って、目の前の現実が受け入れられなかったというか。
わたしだって、まんぷくをカートに載せて買い物したり、カフェに行ったり、オフ会行ったりしたかったのに!ってな具合。
どうかすると、うっかり幼稚園や訓練所に預けてしまったばかりに、必要以上の厳しさを求められてしまっているのでは・・・と思ってしまったほど(もちろんそうではないと今ならわかるけれど)。。

っていうかさ!
訓練士さんたちだって、平常時はまんぷくのこと「よしよし~」と言って撫でまわし、可愛がってるではないか。
そういうときの訓練士さんて、気迫も何も出してない、フツーの人たちだ。
だけどまんぷくは決して彼らの前で反抗的な態度をとったり、野性をむき出しにしたりしない。

これは何故?!なんでわたしだけが、常にまんぷくに対してイカってないといけないわけ!

すると、「一度心をつかんでしまうと、まんぷくは裏表のないすごくいい子になるんです。
自身の野性もしっかりコントロールできるし、騒ぎもしない。で、自分が認めた相手にはすぐに甘えて腹を見せ、豊かに愛情を表現します。この段階までくると、これほど可愛い犬はいない。
飼い主さんも心折れずにトレーニングを積み、まんぷくとの関係がしっかり築けたとき、本当の犬の可愛さを心底味わうでしょう。必ず、そういう日がくるでしょう。それまでは気持ちを強く持って、まんぷくに自分を認めさせてください。」

幼稚園の訓練士さんも、まんぷくのことをスゴク可愛がってくれたことを思い出す。

愛犬の個性

まんぷくは、まんぷくだ。
何がどうなっても、可愛い。
飼い主がイメージしたように飼えないから返品するとか、そんなことあるはずもなく、やはりまんぷくに求めたのと同じだけの成長を、飼い主もしていかないと、この個性に対抗できないってことなんですね。

大人しいタイプのダックスオーナーさんから「たまには甘えさせてあげなよ~」と、何気なく言われた言葉に

「そういうわけにいかねーんだよ、この犬はさ!」
と必要以上に過敏になってしまっていたのは、わたしの追い込まれた精神状態がそうさせていたんだと思いますが、数えきれないほどの犬を見てきた訓練士さんに、洗いざらい話したことで、「単に個性と思えばいいだけだったんだ。犬の個性に合わせて、人間も対応すればよい」という気付きを得て、気分がスッキリしたのでした。

なので今後まんぷくが帰宅しても、可愛がると思いますが、一切甘やかさない方針です・・・
心のなかでは、可愛がっています。
正直、これほど好きな犬には、もう生涯出会わないと思われる。

ただまんぷくは、例えば毛布にくるんで「いい子いい子」したりするような、誰が見てもわかりやすい可愛がり方、飼い方は、生涯適さないらしいです。
もう少し距離を取って、厳しくも温かい可愛がり方をする。
訓練士さんと出会ったことで、犬の個性に合わせた距離感を知ることができたのは、大きな収穫だったと思います。

ではまた次の記事で~~