MANPUKU HAPPY DAY

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我が家の愛犬「まんぷく」は、ミニチュアダックスの女の子。やんちゃ盛りの2歳です。まんぷくのための手作りごはんレシピを中心に、日々の出来事を綴ります。訓練所でのトレーニング経験あり。

【ブックレビュー】滋味あふれる料理が満載♪ 温かみのある一冊「犬ごはんの教科書」

「まんぷくがウチに帰ってくる!」

訓練士さんとの、訓練所でのトレーニングが終わると、まんぷくはいよいよ我が家に戻ってきます。
本当に、待ち遠しくて楽しみで仕方ありません。

「まんぷくが帰ってきたら、何を食べさせてやろうか・・・」と、犬ごはんレシピについて考える時間も増えました。
料理嫌いの自分が、まんぷくのご飯を手作りするようになるとは・・今でも驚きです。

わたしは書店に行くのが好きで、実際よく行くんですが、行くたびに「ペット」のコーナーを必ずのぞき、犬用の手づくりごはんの本をチェックしています。
これも、まんぷくが我が家に来てからの新たな習慣です。

今回はこの一冊!俵森朋子さんの「犬ごはんの教科書」

著者の俵森朋子さんは、鎌倉にて「pas a pas」というお店をやっておられ、犬の体に優しいケア用品やフード、オリジナルグッズを扱っておられるそうです。
アニマルクリニックで食事療法インストラクターの資格も取っておられ、さまざまな知識と経験を生かして犬用手作りごはんのワークショップなども開いているということです。



まだまんぷくが2歳なこともあって、購入には至っていませんが、最近姉妹著として(?)、新しくコチラの本も出ましたよね。

この本はレシピも充実していますが、わたしはレシピ本というより読み物として大切に手元に置いています。 何となく疲れたな~という日に手に取り、コラムを読んだり、季節料理の写真を眺めたりして癒されています。 全体に流れている雰囲気がいいというか・・・たいへん好きです。 いくつか挿し込まれている俵森さんの「コラム」も読みごたえがあって色々考えるきっかけになるし、本当に読み物として非常に優れた一冊と思います。 レシピ本のイメージを超えているというか。。とても網羅的。これを「教科書」と名付けたことに納得です! さっそく、特徴をまとめて紹介させていただきたいと思います。

この本の特徴と魅力ポイントをまとめました

特徴1 一食10分、手で混ぜてできあがり。「がんばりすぎなくていい」という言葉にホッとする 

「中庸」という言葉が好きなわたしにとって、何でも完璧にやらないと気が済まない人、また完璧にやらない人に対してガミガミいう人というのは、もはや天敵といっていい存在だ。
「がんばらなきゃ!」「シッカリやらなきゃ」って周囲や自分を鼓舞する人は見ていて疲れるし、結局こういうタイプは自分が一番大好きなので、本当に面倒くさい。仕事も一緒にやりたくない。
インスタにチョクチョク現れるお節介な女性も、大かたがこのタイプに属するので、だから嫌いなわけですが、だからこそこの本に流れる「がんばりすぎたら続かないし、偏るから。ホドホドに」という、温かくゆったりした雰囲気に救われます。
完璧にやることよりも、偏らないことを大切にしたいタイプの人には、とても響く一冊なんじゃないかと思います。

だからといってテキトーなことを言っているわけじゃなく、むしろこの著者が積み上げてきた知識や経験て、ものすごいと感じます。
正直、これほどの情報を、こんなにも丁寧に編集して、写真もたくさん使って、1冊1500円ていうのは・・・

それこそ余計なお世話なんだけど、「エッ、いいの?」という感じで・・・。
あと1000円くらい高くても、わたしは買ったと思います。それぐらい価値の高い一冊なんじゃないかと。


特徴2 紹介されている「スープごはん」が美味しそうすぎる!

この本に出てくる日常的な犬ごはんレシピは、「スープごはん」が主軸になっています。
そのごはんのベースになるのが「スープストック」。これは昆布やシジミ、手羽先などを煮出したダシ汁のようなもので、時間があるときに仕込んでおくんだそうです。
これに様々な野菜や肉を加えて「スープごはん」にしていくわけですが、ダシの作り方を見ている段階で・・すでにヨダレ全開(笑)。

そしてこの「スープストック」を使って作るごはんがまた、たまらないんです。
具だくさんで滋味溢れているのが伝わってくるし、写真から優しい香りが漂ってきそう。。
もう、写真を眺めているだけで、ウットリしてしてしまう・・・ 
とてつもなく嫌なことがあった日も、この本をパラパラ眺めているだけで、不思議と心が鎮静されていくんですよね。

ベースのスープに材料を全部入れて煮て、最後に手で混ぜる、というのがこの本のやり方。
ボウルに手を突っ込んで、手で混ぜるというのがポイントらしいです。
前回の記事で、まんぷくにごはんを作ったとき、仕上げに手で混ぜながら冷ますと書きましたが、その知恵はこの本からいただいたものです。


贅沢で洗練されたフレンチというよりは、田舎の民家で出てくるような料理。あるいはちょっと手の込んだアウトドア料理みたいな雰囲気なんですが、とてつもなく魅力的。
多分まんぷくのために作ったら、間違いなく自分でも食べるだろうという自信が、ありすぎるほどにある。

まぁ、良いことばかり書いていてもアレなんで・・・一つだけ書かせていただくと、1つ1つに使う食材の種類が多く、やや高コスト。
あまり日常的に食べないようなものも材料に含まれているため、食材を揃えるのがやや困難・・・わたしの場合ですが。


あずき粉、キヌア、オートミール、本くず粉、ターメリック、乾燥しょうが粉・・・こういうの、いったいドコに売ってるの。
料理好きな人にとっては「あぁね」と納得できるものかもしれませんが、料理嫌いのわたしの台所に、これらのものがあるはずもなく(笑)。。
決して悪いものではなさそうだし、むしろ人間のごはんに取り入れたいぐらいの健康食材たちですが、最初に全部そろえたら時間もお金もけっこうかかりそう。正直ハードルが高い。
・・・ということで、全部同じようにはとてもできそうもないので、作るためというよりは、俵森さんの豊富な知識を学ばせてもらうために読む本になっている、というのが実情です。


特徴3 犬の体調、疾患に合わせたケアメニューを掲載

これはすごいと思いました。ページごとに胃腸、皮膚、肝臓、心臓、関節、目・・・と項目が分かれていて、それぞれの部位のケアを助けるレシピが掲載されています。
食材の組み合わせ方、使われる食材の成分、それがその部位にどう役立つのかまで、ページ内にて分かりやすく整理されています。

この臓器には、この食材のビタミンがいい・・・みたいな解説も付けられていて、たとえば「胃腸」の項。下痢や嘔吐があるときに、どんなメニューがいいのかを、丁寧に紹介してくれています。
しかも紹介されている犬ごはんは、人間の病院食みたいに味気ない雰囲気のものではなく、彩りがあっておいしそう
(おいしそうばっかだな、自分笑)。。
わたしは特にこのページに価値を感じて、購入に至りました。


特徴4 四季折々、古き良き日本の伝統行事に合わせた犬ごはんに感動

日々のスープごはんも素敵なんですが、さらに目を楽しませてくれるのがこのページ。
四季のある日本には、春分、立夏、梅雨、大暑・・・などがありますよね。これに合わせたレシピまであるという。。
さらページを進めていくと、「12カ月のごちそう&デザート」までも登場。

正月のおせちにはじまり、節分、ひな祭りといった伝統的行事に作りたいレシピが出ていて、これが最高に楽しい。
ここで見せたいくらいですが、著作権等の問題があってそういうわけにもいかず・・・残念。


カボチャを使って節分のオニを作ってみたり、透明感のあるゼリーで梅雨どきのアジサイを作ってみたり、月見団子を作ってみたり・・・すごく可愛くて、もう、犬ごはんというものを超えている感じがします。

感嘆するのは、これらがちゃんと犬のための料理であるということ。
写真映えを狙うだけのものではなくて、ちゃんと栄養面も考慮されたものであること。

節分のオニ作りには、体を冷やさない食材が選択されているし、寒天で作られたアジサイは、梅雨という時節柄、胃腸ケアを考えたものになっている。夏の疲労回復を助けながら冷え対策ができる月見団子とか、季節ごとの気候に合わせて摂りたい食材がちゃんと入っているところが、スゴイ!のであります。
このページが一番目の保養になると思っていて、一番好きだったりします。


特徴5 犬の栄養学に関する記述も充実 

犬は肉食なのか、それとも・・・からはじまり、ドライフード・生食・加熱食の違いについて、ウンコで見る愛犬の健康状態、水分バランスについて、冷え対策について・・・と、日常的に役立つ知識ページもあります。
それぞれ項目ごとにページが分かれていて、項目の終わりで要点をまとめてくれてて、項目ごとのポイントをつかみやすいです。
これらを何となくでも知っていれば、愛犬のちょっとした不調にもすばやく気付けるかもしれないですね。


特徴6 写真入り食材辞典も重宝 

最後に写真付きの食材辞典もついています。我々が日常的に目にする食材が並んでいるのですが、肉・魚・野菜・・・と、食材の種類ごとにページが大別してあり、さらに「体を冷やす」「体を温める」「どちらでもない」という基準で分類してあります。これを見ると、ちょっと東洋医学的な視点なのかなということがわかります。


余談 あの食材について

ところでこの本の食材辞典の中に「アボカド」が入っていることで、一部で物言いがついたりもしているようですが。
Am●zonとかのレビューでこの本に寄せられた感想を見ていると、概ね好評のようなんですが、
「犬にアボカドは良くないのに、おすすめ食材として載ってます!いかがなものか」
「アボカドが載ってますけど、いいんですかね」などと、敏感に反応している人が数名。

あー、出た出た。出ましたね。

アボカドパトロール。


ひとたびアボカド使用容疑者を見つけるとすぐに駆け付け、オニの首でも獲ったかのように物言いをつける方々。
今日もパトロールに励んでおられるのでしょうか。

わたしも過去にインスタで、まんぷくに「アボカド入りサラダうどん」を食べさせたという容疑をかけられ、ヒステリックな婦警から文句を言われたことがあります。
何でアボカドにそこまで神経質になるのか、よくわからないんですけども。
まぁ、いかにも正当な理由で他人に心おきなく文句を言えるチャンスということで、こういうパトロールを好む方もいるのでしょう。
「アボカド載せてる!注意しなくっちゃ!」とスグにインスタのDMを送ろうとする方に親しみを感じる瞬間は、わたしには生涯訪れないと確信しています。

そりゃ、わたしも犬にアボカドを積極的に食べさせるべきとはまったく思いませんし、人に勧める気もありませんけど、何でそこまでピリピリして他人の投稿にまで噛みつくんだろうと。
しかもわたし、その投稿では「アボカド使ってる」とは一言も書いてないですし、「犬にアボカドいいよ♪」と推奨した覚えもないんですけどね。


この温度差は、普段接している媒体の違いと思います。

アボカドパトロールに励んでいる方々の情報源て、ネットが多いんじゃないでしょうか。

本を見ていると、けっこう出てきますよ、アボカドって。ふつうに。
自分の肌感覚では、身近な書店で売られている犬のレシピ本の3~4冊に1冊は、アボカドが出てきます。
獣医さんが書いた本でも、もちろん。誰もが知る有名な獣医さんのレシピ本でもアボカドは使われています。
そういや、前回のレビューで紹介したレシピ本でもアボカドはふつうに出てきてました。
ネットではものものしく書かれていることもありますが、書籍に掲載されている「犬のNG食材」みたいなリストに、アボカドが登場することはじつはあまりない(たまにNG食材リストの末尾に小さく挙げている情報誌は存在する)。

権威ある人が良いって言ってるんだからいいじゃんってことが言いたいわけでないのですが・・・・
要は、自分の愛犬の体質に、その食べ物が合っているかどうかってことなんじゃないでしょうか。
極論言ってしまえば、自分の犬に合っていて、自分の犬が健康ならそれでいいわけです。それだけがすべて。個体差があるのだから。
個体差があるからこそ、大々的に、相手かまわず勧めるべきではないと思いますが、そういう前提のもとで編集されているレシピ本に堂々とアボカドが載っているということは・・・そんなに神経質にならなくてもいいんじゃないかって気がしますけどね、わたしは。。
現に愛犬に毎日アボカドを食べさせて「何も問題ない、いたって健康」という犬の飼い主さんて、ザラにいますし。 

(もちろんチョコレートやぶどうなど、本当にシャレにならない食べ物も中にはあるわけですが・・)

アボカドとかになると血眼になって調べ、やけに神経質になる人がいますけれど、むしろ、「コレは全ての犬に100%大丈夫!」といえる食べ物のほうが少ないとわたしは思っています。
たとえばブロッコリーなんて栄養満点で犬にもおすすめ!と、あらゆる書籍で言われている優秀食材ですが、体質によっては食べないほうがいい犬もいるわけです。
でもブロッコリーでギャンギャン騒ぐ人って、いないですよね。

一つ一つのドッグフードや生鮮食材について自分で納得するまで調べ、自分の愛犬の問題として、自分の愛犬のために良質な食べ物をセレクトできればそれでいいんじゃない?ってわたしは思うんですが。ダメなんですかね、それじゃ。
「ウチの犬にはやめておこう」と思うならやめればいいだけの話で、なぜ他人にまで「アボカドは食べさせちゃダメ」ってことを強硬に主張し、押しつけようと頑張っちゃうのか・・・

逆に、本でアボカドをハッキリとおすすめしている獣医とか栄養士に直接コンタクトをとり、ちゃんと自分の言葉でアボカドの有害さを説明したうえで「アボカド推奨するのやめろ」と言い、そういう有識者とまともに渡り合える人なら、わたしはその気概を尊敬しますけど。
そこまでやる度胸はないでしょ。
インスタで、手近な相手を選んで文句を言っているところが、こういうパトローラーの嫌なところですね。Am●zonのレビューでわざわざ言うのも「?」ですし。

ちなみにわたしは今でも「アボカドを犬に食べさせましょう~!」とは決して言わないし、思ってもいませんが・・・
ウチのまんぷくは何ともないです。アボカド食べても。
腹を壊すでもなく、吐くでもなく。まぁ、もともと頻繁に、大量に食べさせているわけでもないので。。
まんぷくが大丈夫だからって、他のワンコも大丈夫ということにはなりませんし、お勧めするつもりもありません。
そんなのは各々で調べて判断すべきことだし、心配なら食べさせないのがよいと思います(アボカドに限らずですけど)。
犬によって個体差があり、一概には言えないというのが、その理由です。

 
ただのブックレビューのはずが長くなってしまいました。
何が言いたいかと申しますと、これからもブックレビューでアボカドを勧める本を紹介させていただく機会が多々あろうかと思いますが(アボカド載せてる本て案外多いので)、わたしはアボカドについてはこういう立場です。
この記事までもがアボカドパトロールの対象にならないことを切に願っています。
アボカドは、否定するつもりはないけれど、勧めるつもりもない・・・というかアボカドに限らず、「これがおススメ食材!」っていうことも、「これはダメよ!」ということも、この先ないんじゃないかと思います。
自分の愛犬が健康ならそれでいいわけです。

では、また次の記事で~