MANPUKU HAPPY DAY

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我が家の愛犬「まんぷく」は、ミニチュアダックスの女の子。やんちゃ盛りの2歳です。まんぷくのための手作りごはんレシピを中心に、日々の出来事を綴ります。訓練所でのトレーニング経験あり。

【かあちゃんコラム②】なぜしつけの本を読んでもダメだったのか

愛犬との関係を作りなおすためのマインドセット

こんにちは。まんぷくのかあちゃんです。
今日の記事はこんな感じでいきたいと思います。

訓練士さんのトレーニング

まんぷくを預けている女性訓練士のもとで、飼い主のための本格的なトレーニングが始まっています。
主にかあちゃんが出向いて、トレーニングを受けています。

頻繁にまんぷくに会えるようになり、嬉しいことは嬉しいのですが・・・
それまでのお気楽な面会とは打って変わり、

今、かあちゃんはまんぷくに触れることすら、
許されていません ( ノД`)シクシク…。。。

もちろん目の前にまんぷくはいるのです。
でも、触ってはならない。

「会いたかった~~~!!まんぷく~~!」と抱き上げるなんてもってのほか。

トレーニング中、かあちゃんがまんぷくを「褒める」よう指示されることもあるんですが、そのときだって、自宅でしていたように「まんぷくぅ~~。えらいね~」などと言いながら体や頭を撫でることは許されない。

わたしが何度も書いている訓練の「厳しさ」「つらさ」というのは、こういうところにあります。
当たり前すぎて書くまでもないのですが、まんぷくに対して何か肉体的・精神的な危害を加えるとか、ツライ仕打ちをしているとかでは全くありません。

段階を踏むなかで、いずれ体をさすりながら思い切り褒めることが必要な時期も来るらしいですが、まんぷくとの関係が適切に築けていない今は、すべて訓練士によって厳しく制限されています。
これが永遠に続くならまさに地獄ですが、今後訓練士がトレーニングをしながら慎重にまんぷくとかあちゃんの関係を見極め、少しずつ距離感を調整していくんだそうです。
今わたしはスタートラインを少し過ぎた程度なので、褒めるときの声の調子、目の合わせ方、表情の作り方・・・すべて、訓練士の指示に従います。
これほど高度な指導は、相当キャリアを積んだ熟練の訓練士でないとなかなか難しいらしく、しかも進め方はすべてその犬と飼い主に合わせた「完全個別対応」となるため、これを幼稚園でやるというのは・・なかなか現実的ではないだろうなと思い始める。

・・・なんて書くと、
「ありえないツラすぎる!!ウチの犬は絶対、訓練所になんて入れないわよ!!」
「愛犬をそんな目に遭わせるなんてどうかしてる。他のやり方でも何とかできるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうです。
そういう気持ち、わたしだってよく分かる。。
わかるし、「訓練所に入れたほうがいいですよ」という思いでこの記事を書いているわけでもありません。

「声が聞こえてきそう」・・というか、実際に「愛犬をそばに置いておかないなんて、考えられませんっ!! つらくないんですか?!何でそんなことができるんですか?!犬が受けるストレスを考えたことがあるんですか?!」と批判めいた質問(質問なのか?)を受けることがあります。

嫌いなタイプなので、
ド無視しますけど(爆爆爆。

質問に答える・答えない以前に、「誰??」という感じなんですが・・。
インスタとかで、それまで何のやりとりもしたことがない未知の人から、いきなりこういうメッセージやコメントをもらうことがありますけど・・・


ツラくないのかって??


・・・・・。
あまりに愚問だ。愚問すぎてビビる。

つらいに決まってんだろボケェーーーー!!!!
誰が好き好んでこんなことやるか。

そう息巻きつつ、心のなかで「まんぷくを、この人みたいな未成熟な大人にしちゃいけない。ちゃんと社会化された大人に成長させるまで、絶対に心折れない」と自分に言い聞かせ、歯を食いしばる。
ドコのどなたか存じませんが、無礼な質問をしてきたそのお方は、「挨拶もできないダメな大人の見本」として、かあちゃんのブラックリストに登録された次第。


色々なことがあり、まんぷくに関しては、幼稚園ではダメだった・・・最後の砦のつもりで頼ったのが、今の訓練士なわけです。
時間をかけ、自分たちの経験を通して考え、納得のうえで預けているので、訓練自体はツライですが、あまり葛藤はありません。

まんぷくには、ちゃんと社会化された大人になってほしい。
立派になってほしいんじゃなくて、犬として幸せになってほしい。
そのために我々飼い主が、何があってもサポートし続ける。
それが、まんぷくを実のお母さんから引き離した我々の最低限の責任と言い聞かせ、前を向き続けます。

訓練士さんの衝撃的な話

ところで、前回「幼稚園か訓練所か」という話を書いて、「今のわたしなら訓練所を選ぶ」と書きました。
そう思う理由について、もう少し詳しく書きたいと思います。

幼稚園の退園日が決まり、新たな預け先を探して、今の訓練所に見学を兼ねて初回カウンセリングに行った時のことです。
まんぷくを連れて行き、訓練士のAさんにまんぷくのことを色々見てもらいました。

「まんぷくちゃんは幼稚園に通ってたわけですから、マテ・アトヘ・フセ・スワレとかの基本動作はできますよね」と尋ねられ、庭で実際にやらせてみようということになった。

リードを引いてまんぷくに指示を出しながら、何度もまんぷくの動きをチェックする訓練士さん。表情や細かい仕草まで、入念に観察していました。
そして、「う~ん、まぁ、一つひとつの動作を ”型” としては覚えているようですね」と結論づけました。

そのあと、我々に対し衝撃的な一言。
「でもコレ、飼い主さんの指示ではやらないのでは? たぶん今のままだと永遠にやらない」

ガビチョーーーーーーーーーーーーーーン!!!( ゚Д゚)

まじか。。

訓練士さん
「 ”型” として体で覚えているから、多分訓練士のわたしの指示であれば、スグに従うようになるでしょう。でも、飼い主さんの指示には、たぶん従わないでしょう。
何故だかわかりますか?」

我々のマヌケな答え。
「それはその・・・、訓練士さんと素人の技術の違い、とかそういうことですか。指示の出し方が上手いから?」

残念ながら、答えは「ブー。」

(・´з`・)。


すべては犬の心ひとつ

「どの人間の指示に従うか、決めているのは他でもない、まんぷくちゃんの意思です。彼女の心ひとつ。
飼い主さんの指示に従わないというのも、まんぷくちゃんが決めたことです。そこは正直、素人とかプロとか、関係ない。犬にはそんなことわからないから・・。
犬の判断基準は、”自分より強いか、従うべき力のある相手か” しかない。

早い話、まんぷくちゃんは飼い主のことを認めていないんですね。だからやらない。そしてこの意思は、そう簡単にはくつがえらない。」

ッッッッッ
ガーーーーーーーーーン!!!

どうして飼い主の指示に従わなかったのか

さらに訓練士さんは畳みかける。
「訓練士は、培った経験と技術で犬と向き合い、すぐさま ”この人の指示に従う" という関係を作ります。
いきなりマテとかフセとか、 ”型” の訓練から入る訓練士はいません。まずは関係づくりから入るのがセオリー。人間に従うのが普通、当たり前であるという関係を最初に作るわけです。
これはプロですから、早いです。そのうえでマテやアトヘといった動作を覚えさせる。だから、訓練士の言うことには、ちゃんと従う。

一方多くの飼い主さんは、この「関係づくり」をすっ飛ばし、突然しつけの本か何かを買ってきて、自分の言うことを聞かせようとする。
あるいは日帰りのしつけ教室に連れて行く。幼稚園に行かせるというパターンもあるでしょう。
でも、犬との適切な関係づくりができていないまま、どんなに ”型” を一生懸命仕込んでも、決して上手くいかない。
あれ?幼稚園で訓練士さんが指示したときはできていたのに、家に帰ったらできないぞ?っていうのはよくあることですが、犬の心理を理解すると、その理由が見えてきますね・・?

たとえ飼い主さんのことが大好きであっても、”従うべきリーダー” と見なしていなければ、何度指示を出しても犬はやらない。
能力ではなく意思が、行動を決めているわけです。」

犬の行動メカニズムを理解する

深い衝撃を受けるとともに、これまでの生活で、まんぷくとの間に起きていた問題のメカニズムを理解した我々。
「やらない」ということを含め、まんぷく(犬)の行動には、ちゃんと理由があったんですね。

幼稚園で訓練士がやらせたらできた。いずれは飼い主の言うことも聞くようになるだろう。
幼稚園で訓練しているんだから、大丈夫だろう。
まんぷくのことは訓練士さんが見てくれてるんだから、任せておけばいいだろう。

「幼稚園に任せておけば大丈夫」という、根拠のない自信。そう思い込んで安心してましたし、どうかすると「我々が色々口出ししないほうが先生もやりやすいだろう。けっこう物わかりのいい、良い飼い主じゃない?」などと、意味不明な自己満足にひたってさえいました。

今思うと、これが大きくて深い落とし穴だったんですね。
任せきりどころか、ちゃんと自分たちの問題として、関わるべきだった。
それができて初めて、幼稚園に通わせる意味が出てくるのでした。

落ち込む我々に優しい笑顔を向け、「わたしが自分で開いたこのドッグスクールで、”通い”の幼稚園スタイルを取り入れていない理由、わかってもらえましたか?」と訓練士さん。

「訓練士と犬の間でキチンとした関係を作り、マテやフセを教え込むのは割と簡単です。で、多くがそこで終わってしまう。だから訓練士がいないところではできない。飼い主の言うことを聞かないってことになる。
重要なのは、訓練士が間に入って、飼い主と犬の関係づくりをサポートすることです。
適切な関係さえ築いてしまえば、動作なんてあとからいくらでも入っていきますから。」

幼稚園で結果が出なかった理由

今思えば、そうだよね。すべて納得だ。
何故このときまで気付かなかったんだろうと思いますが、昼間、幼稚園でまんぷくに接していたのはプロの訓練士たち。
犬との間にキッチリとした関係を築き、訓練を入れる。犬はそこでマテとかフセといった動作を体で覚える。
でも、犬が訓練の成果を発揮するのは、自分が認めた人間の前でだけだ。。

幼稚園が終わり、夕方飼い主がまんぷくを自宅に連れて帰ったとき、まんぷくを幼稚園にいるときと同じ状態でいさせられるかどうかは、飼い主の意識とスキル次第。
犬に対して飼い主が、幼稚園にいるときと同じ生活態度を求めなければ、犬だってやらなくなって当然。
幼稚園と自宅の行き来を毎日繰り返すなかで、まんぷくが幼稚園の先生を自分のリーダー、飼い主のことを「自分より下じゃね?」と認識するようになったのは、ごく自然な流れなのでした。
きっと、「幼稚園でだけできていればいいんだ」と、家に帰った瞬間スイッチを「OFF」にしていたに違いありません。

通いスタイルの幼稚園の難しさが、ここにありました。

厳しい現実に向き合い、ショックを受けつつも、目の前のまんぷくのことをようやく少し理解できた我々。

「犬なめんな」
とでも言いたげに、ツーン!とそっぽを向くまんぷくの横顔を見ながら、何故かちょっと敬虔な気持ちにさえなってくる。

しっかりとした意思のある生き物。


幼稚園でやっていたことの、さらにその先へ

カウンセリングを受けてみて、本当に必要で、そして難しいのは、訓練士が犬と飼い主の間に介入し、両者の間に適切な関係を築かせることだと理解しました。

そして飼い主もしっかりとした意思を持って、積極的に関わること。
幼稚園に任せきりという姿勢では、結果が出なくて当然なのでした。

この期におよんで我々はまだ「通いで何とかしてくれる施設はないか」と思っていたわけですが、どうやら「通い」で問題を改善するのは困難であると納得。
さらにそこから数日、夫と検討し、この知的で頼もしい、そして厳しくも心優しい訓練士に、まんぷくを預ける決心をしたのでした。

ある日突然、思いついたように「しつけの本」を買って実践してみたけど、駄目だった。
愛犬との間でそういうこと、ありませんでしたか?
自慢じゃないですが我々は何度も経験しています。


何故ダメだったのか、今ならその理由がわかります。
ずっとどこかでまんぷくのせいにしていたし、いつかできるようになるだろうなんて期待してましたが、飼い主のほうに原因があったんだね。
まんぷくには申し訳ないことをした。


今日はこのあたりで失礼します。